「作品のお願いです。 前のサイトで凍結されて読めなくってしまったもう一度読みたいものがあるのですが、 タイトルがTSヘッドホン? という最後に赤い目の女のイラストがある話です。 すいませんがよろしくお願いします。」とのリクエストを受けて、こちらでも再掲してみました。
初出:2006年08月07日 支援図書館
あむぁいおかし製作所(FC2ブログ)には2007年8月16日ごろ転載
作.うずら
イラスト.Qさん
日差しの心地よい入学式。その式の後。
2年生は準備を、3年生は片づけをと決まっているのだが、俺は片付けをサボって俊明を黒魔術研究部の部室に連れ込んだ。
「ちょ、ちょっと待ってよ!」
「さっさと出すもん出せって。そしたら解放してやるよ」
部とは言っても、部員は俊明一人しか所属いない。
今年入学した1年生が5月までに入部しない限り、廃部決定だ。
卒業した先輩たちは物好きが多くて、結構部員もいたのだが、今じゃすっかり寂れてしまっている。
「きょ、今日は手持ちが少ないんだ!だから……」
「は?だから何だってんだよ?」
これ見よがしに、ヒラヒラと写真を振った。
女子のスクール水着を顔の前で広げている俊明が写っている写真だ。
わざと落としておいたのを拾わせて、横から****したものだが、まるで俊明が水着泥棒でもしているように見える。
「わかったよ!でも、お金は本当にないから、これで勘弁してよ」
「は?何だコレ」
聞くまでもない。
どこからどう見ても、ヘッドホン。
気になるのはコードがないことだが。
また下らんものを買いやがって、そんな金があるなら俺に寄越せってんだ。
「え、MP3プレイヤーと一体型なんだけど、ここを押すと再生できるんだ」
「ふーん」
言われたボタンを押してみる。
途端に、音の奔流が耳に飛び込んできた。
大音量というわけではないのに、重厚で激しい音楽。
それでいて何故か心が落ち着いていく。
「す、すげぇ……」
「でしょ?」
今まで使っていたヘッドホンが一気に安っぽく感じられる。
俊明は自分が褒められたように嬉しそうだ。
音楽を聴くのが趣味な俺としては、金をもらうよりもいいかもしれない。
それに、俊明が入れたのであろう音楽も、気に入った。
「ははっ、お前もたまにはいいことするじゃねぇか。これをもらってもいいんだな?」
「そ、その代わり、もうカツアゲしないでくれると、嬉しいな……」
「善処してやるよ」
何せ気分がいい。
こんなすごいものがあるなら、しばらく金は必要ないと思えてしまう。
そうだな、そろそろ俊明をゆするのはやめにしてやっても構わないだろう。
家で音楽を味わいながらゴロゴロしていると、俊明からメールが来た。
珍しいな、あいつから送ってくるなんて。
『清彦君はくびれがあってお尻の大きい子って好きだよね?僕もそうなんだ。声は高めのハスキーボイスとか色っぽいよね』
はあ?いきなり何を言ってんだ、コイツ。
まあ、女の趣味が合うのは意外っちゃ意外だから、同意する旨の返事だけは送ってやる。
その日は寝る間も惜しんで、延々とその曲を聴き続けた。
ほとんど徹夜だったからだろうか、体がだるくて仕方がない。
計ってみると38度近くまで熱が出ていた。
共働きの親は俺を起こすなりさっさと会社に行ってしまったので、自分で学校に電話する。
さすがに教師の前ではいい子にしておかないと、まずいよな。
「もしもし、星陵高校です」
「おはようございます、僕、3-Bの高橋清彦ですが、担任の佐藤先生いらっしゃいますか?」
「ん、ああ、高橋か?佐藤だが、何かあったのか?」
「あ、先生。朝起きたら熱が38度もあって……今日、休みたいんですけど」
「たしかに声もかすれてるみたいだが、大丈夫か?お前の家、共働きだよな?」
声、かすれてる、か?
もとからハスキーボイスだったような?
「はい、寝てれば治ると思うので」
「わかった。何か異常があればすぐに連絡してくれよ」
「はい、失礼します」
ガチャリと電話を切る。
「あー、あー、んんっ」
確かに少しいがらっぽいかもしれない。
おかげでいつもより声が低い。
え?俺ってそんなに声高かったっけ?
……まあいいや。
俊明からもらったヘッドホンをつけて、ベッドに転がる。
あー、だりぃ。
熱のせいだろうが、体中の間接が痛い。
気が付くと夕方になっていた。
少し体は楽になった気がするけど、それでもやっぱりギシギシと軋みんでいる。
くぅーとお腹が鳴った。
誰もいないのに、赤面してしまう。
朝から何も食べてないんだから、仕方がないんだけど。
たしか、昨晩のご飯が残ってるはずだから、おかゆでも作って食べよう。
寝汗かいてるから、少し塩を多めにして、ことこと煮込む。
ん、もういいかな?
お椀によそって、一口。
うっ、熱い。
フーフーと息で冷ましてからじゃないと食べられそうにない。
お塩も少し入れすぎちゃった。
でも、普段はもっと濃い味が好きなのに。
熱で味覚がおかしいのかなぁ。
食べ終えた後で、風邪薬を飲んで。
あふぅ……なんだか眠くなったし、明日の朝にシャワーを浴びればいいや。
俊明にもらった大事なヘッドホンをつけて、ゆっくりと眠りについた。
朝、お母さんに起こされて目を覚ます。
昨日に比べて体調もいいし、少し頭はぼーっとしてるけど、問題はないくらい。
シャワーを浴びよっと。
洗面所の鏡を見て、驚いた。
多少キツめだが、中性的な美形が映っている。
もっと無骨な男顔だった気がするけど、うーん。
でも、不細工になったわけじゃないし、顔立ちが整ったならいいか。
寝汗でびしょびしょになった寝巻きを洗濯機に放り込む。
ふん、ふふふ~ん♪
少しぬるめのシャワーを浴びていると、黒いものがどんどん排水溝に流れていくのが目に入った。
ちょっと気味が悪い。
備え付けの鏡に全身を映してみる。
あ、なんだ、無駄毛が抜けただけなんだ。
それなら何も心配しなくていいよね。
つるつるになった肌をもっとキレイにするために、優しく丁寧に磨いていく。
良く見ると肩幅は狭くなって、なで肩になってた。
昨日、ほとんど何も食べていないせいか、お腹もすごく細くなって、反対にお尻はぷっくらと大きく張り出している。
まるで女の子みたい。
冗談半分で、平らな胸を揉んでみる。
「あんっ」
え?
何でだろ。
オナニーするときにいじったことあるけど、大したことなかったのに。
今はちょっと触っただけで、すごく良かった。
もっといじってみたかったけど、これ以上やってると学校に遅れちゃう。
残念だけど、帰ってきてからじっくりやればいいよね。
朝ごはんにカップのヨーグルトだけ食べて、部屋で制服に着替える。
うーん、やっぱりズボンのお尻がきつい。
大きいサイズ買わないとだめかなぁ。
でも、ウエストぶかぶかだし……。
シャツを中に入れて、上着を羽織れば。
よかった、そんなに変じゃない。
よし、と気合を入れて家を出る。
学校に着いたときには、本当にぎりぎりセーフって時間になっちゃって。
ホームルームの後、俊明に声をかける。
「おはよ、俊明」
「え?あ?お、おはよう、清彦君」
俊明がびっくりしてる。
うん、僕から用事もないのに話しかけたことってなかったから、仕方ないけどね。
「あのヘッドホン、すっごく良かったよ!ありがとね」
「あ、ううん、気に入ってもらえたなら、それでいいんだけど……」
そういいながら、ちらちらと俊明君が僕のお尻の辺りを横目で気にしてる。
や、やっぱり、変なのかな?
「えっと……お尻、何かついてる?」
「っ!?な、何もついてないよ!」
これだけ慌ててるってことは、他人から見るとおかしいんだよね……。
あれ?でも、気にしてるのって俊明君だけだし。
うーん?
まあ、いいよね。
「と、ところでさ!ロングヘアの子って綺麗で、大人しそうで僕は好きなんだけど、清彦君はどう思う?」
「うん、いいよね、さらさらのロングって。腰ぐらいまであるのがいいな」
俊明君が嬉しそうに笑って。
そこでチャイムが鳴っちゃったから、席に戻る。
幸い目立ちにくい後ろの席なので、音楽を聴きながらすごした。
頭が少しむずむずしてたけど、長い間ヘッドホンをしてるからかな。
昼休みになって、俊明君と一緒に学食でお昼を食べる。
あんまり食べられそうにないから、うどんとおにぎりを1個。
俊明君は日替わり定食を注文した。
食べようとして、うどんは失敗だったって気づいた。
俯くたびに、腰まで届く自慢の髪がさらさらと落ちてきて食べづらい。
仕方ないから、片手で落ちてくる髪を押さえて、顔をちょっと傾けて食べないといけなくて。
量がかなり違うのに、俊明君に待ってもらわないといけなかったのが、少し申し訳なかった。
ふと、俊明君が横を見ているのに気づいた。
なんだろう?
女の、子?
「っ」
そちらを見て、なんだかすごく胸が苦しくなった。
目の前に僕がいるのに、他の女なんか見て……。
え?あれ?あれ?
僕も俊明君も男なんだから、そんなに風に思うのおかしい、よ。
何だか視線を感じて、顔を上げる。
「と、俊明君」
ぼんっと音を立てたんじゃないかってぐらい、上気するのが分かった。
恥ずかしい……。
きっと顔は真っ赤になってる。
「さっき、ネクタイの色を見たら1年生だったんだけどさ、目がぱっちりしてて、でもって鼻が小さくて可愛い子がいたんだよ。やっぱり、彼女にするんだったらそんな子がいいなぁ」
「そ、そうだ、ね」
僕は整った顔立ちだけど、どっちかっていうと目も細いし、鼻もくっきりしてる。
俊明君の好みとは違うんだ……。
トイレに行きたくなって、俊明君には先に教室に戻ってもらう。
調子が悪いなら付いていくって言われたけど、笑顔で断った。
顔が引きつった感じがしてたから、きっと不細工な顔だったよね。
髪が濡れないようにハンカチで軽く縛って、トイレでばしゃばしゃと顔を洗う。
ため息をついて、鏡を見る。
そこでまた、はっと息を呑んだ。
俊明君がさっき言っていたような、愛らしい顔立ちに変わっていた。
さっきまでキツめの顔だったのに。
これなら、俊明君も気に入ってくれるかな?
でも、教室に戻っても席が離れているし、俊明君の顔を直視できなくて。
その後は会話もしづらかったから、何も言わずにお家に帰った。
ベッドに寝転がって、ヘッドホンの再生ボタンを押す。
低く響く音が、落ち込んでいた心を癒してくれる。
朝できなかったことをしようと、唐突に思い出した。
制服を脱ぐのももどかしくて、ボタンを外すだけで前をはだけたまま。
平らな胸をなでるように、手の平をぐるぐると回す。
「やっ、あっ、気持ちいいっ」
そのとき、ポケットに入れていたケータイが震えた。
タイミングの悪い人だと思い、片手は愛撫を続けながら、残った手でケータイを操作する。
え、俊明君!?どうしたんだろ?
『昼休みの後、元気がなかったから心配だったんだけど、大丈夫?そうそう、帰りにすごい人がいたんだよ。もうグラビアアイドル並みの巨乳でさ。清彦君もたしか、巨乳好きだったよね?見せてあげたかったな』
『うん、僕も巨乳、好きだよ』
そう返信はしたものの、切なくて仕方がなかった。
俊明君、おっきいおっぱいの方が好きなんだ。
平らな自分の胸を見て、ため息が出る。
揉めば気持ちいいし、刺激で大きくならない、かな?
そう思って揉む力を強く、激しくする。
「あんっ、敏明くんっ、ゃあっ!」
自分の手なのに、俊明君が揉んでくれていることを妄想して、どんどん動きを激しくする。
手を動かす度にどんどんおっぱいが膨らんできた。
それに従って、なんだか感度もよくなってるみたい。
片手では余るほど大きくなった胸を持ち上げて、乳首に吸い付いた。
「ん、ちゅぅうっ……んんっ!これ、ひゃああ!?んんんっ」
すでにがまん汁でびしょびしょになっていたトランクスの中に、大量に精液を出しちゃって……。
でも、これだけ大きくなれば、俊明君も好きになってくれるよね?
俊明君がメールで言ってた、グラビアアイドル並みだもん。
お母さんに少し早めに起こしてもらって、シャワーを楽しむ。
お尻がまた大きくなったみたいで、ズボンを履くのに昨日以上に苦労して。
胸はもっと大変。
包帯を晒しの換わりに巻いて、何とかカッターシャツを着ることができた。
それでもネクタイをすると、なんだか胸の部分が膨らんでるなってわかっちゃう。
上着を羽織ってなんとかごまかすしかないよね。
カバンにヘッドホンを入れて、今度は少し余裕を持って家を出た。
昨日よりは少しだけ早く学校に着く。
「おはよ、俊明君」
「ああ、おはよう、清彦」
あ、俊明君が僕のこと、呼び捨てで呼んでくれた。
えへへ。
「それにしても制服のミニスカートっていいね、ウチの女子の制服かわいいしさ」
「うん、そうだね」
可愛い女の子が着てると、すっごく似合うの。
自分で言うのもなんだけど、結構いけてると思うし、僕も似合うよね?
そしたら俊明君、もっと僕のこと好きになってくれるかな?
そんなことを考えてると、すぅと風でスカートが舞い上がりそうになった。
「きゃっ!」
慌ててスカートの前後を押さえる。
お尻が大きいから、それでなくてもパンツ見えちゃいそうなのに。
あれ?何でスカート?
ううん、それより、何で私トランクスなんてはいてるんだろう。
もっと可愛い下着があるはずなのに。
「み、見た?」
「だ……大丈夫、トランクスなんて見えてないから」
俊明君に見られた!?
うわ~ん、泣きたいよぉ。
「え、わ、ごめん!でも、やっぱり、女の子はトランクスより、ショーツの方が似合うと思うよ」
「う、うん」
俊明君は泣きそうになった僕をフォローしてくれた。
やっぱり優しいな。
チャイムがなって、席に座る。
と、きゅっと股間のモノが締め付けられる気がした。
こっそり様子を探ってみると、ショーツのゴムに締められてるだけ。
なんだ、いつものことじゃない。
何かあったのかと心配して損しちゃった。
お昼は洋子たちと一緒に食べた。
あんまり俊明君ばっかりといっしょにいると、冷やかされるし。
その代わり、放課後には部室に遊びに行く約束したもんね。
で、今が放課後。
ノックして、呼びかける。
「俊明君、いる?」
「ああ、開いてるよ」
ドアを開けて中に入る。
他に部員もいないから、俊明君と二人っきり。
「ね、清彦。裸になってくれないかな?ヘッドホンだけつけて」
それって、そういうこと、だよね?
きゃー、俊明君って顔は可愛いのに、結構大胆。
言われたとおりに服を脱いで、畳んで机の上に重ねる。
「下着も脱いで」
「う、うん」
ちょっとためらったけど、ショーツとブラジャーもいっしょに重ねた。
生まれたときの姿。
それを好きな人に見られて、嬉しいけど、やっぱり恥ずかしい。
俊明君の手が伸びて、再生ボタンがオンにされた。
「清彦。清彦は女の子だよね、だったら名前も清香の方がよくないかな?」
「うん、私も清香の方がいいな」
「じゃあ、清香。清香は女の子だよね、だったらペニスが付いてるのっておかしくない?」
「うん、女の子だったら、お、おまんこだよね」
ぐぐっと股間が熱くなって、触ってみるときれいに割れ目ができていた。
もちろん、おちんちんなんてついてない。女の子だもん。
「清香。清香は僕の前で裸になってるんだけど、肉奴隷ってことでいいかな?」
「うん、私を俊明君のものにしてくれるなら、何でもいいよ」
「それじゃあ、今から僕に奉仕してくれる?」
「はいっ、ご主人様!」
ご主人様がズボンのチャックを下ろして、愛しいモノを取り出す。
私はソレを見ると、おいしそうで、欲しくてたまらなくなった。
立っているご主人様の前の床に座る。
そっと手を当てて、唇まで導く。
「失礼します、ご主人様……んっ、ちゅぅ……んぅっ」
ちょんと当たるようにキスをして、亀頭を含む。
大切なご主人様のだから、傷つけないように丁寧に舌を動かして刺激する。
私の舌の動きに反応したのか、ご主人様のペニスが口の中で激しく痙攣している。
「んっ!ちゅっ……んんっ」
ご主人様が感じている。
それが嬉しくて、少しずつ根元までくわえ始める。
「んむっ、うっ、んぅ……ちゅぅっ、んっ」
半分ほど口の中に入った。
もっと入れたいのに、これ以上やると咽て吐き出してしまいそうで。
頭を前後に振れば、手で扱くよりも速さは遅いけど、舌の使い方次第できっと、もっと気持ちよくなってもらえるはず。
「うっ、清香、上手い、ぞ」
やっぱり気持ちいいんですね、ご主人様。
もっと激しく前後だけでなく、左右や上下にも頭を動かす。
そうするうちに、ご主人様のソレがびくんと大きく跳ねた。
ああ、私の口に出してもらえるんだ。
「き、清香、出る!」
「んっぐ!んっ、くっ……」
口に放たれた熱い精液が愛おしくて。
溢れそうになるのを我慢して、ゆっくりと飲み込む。
ご主人様の、おいしい……。
それから私は部室の前の廊下で1年生を捕まえて部屋に誘い込むという、大事な命令をしていただいた。
部員を一人増やすごとに、私に刺激をくれるモノが増えるんだから、がんばらないと。
でも、私はあくまでご主人様の奴隷ですから、心までは奪われませんよ。
「あ、あなた、私といっしょにいいことしない?ほら、こっちに来て、ね?」