違法ボールに捕獲され♀妖狐に進化してしまった男の話 ※レビュー追加

作品紹介(アフィリエイト)

大倉さんからレビュー頂きました!

「魔物娘化と言えばのいが扇風機さんの妖弧化小説です。

題名のようにポケ〇トと名前の付く例のモンスターが元ネタですが、性別不問でも卵を産むモンスターがいますよね?あれの発想を取り入れてたのは目から鱗でした。元ネタでもエロ系にはよく使われてはいますが、狐娘化した主人公に産ませ母性本能を呼び起こしてしまうのは、TS物の母親化からしか取れない栄養素を取ることができました。

この組み合わせを考えたのは天才だと思いました。」

2020Q4おかし製作所FANZA販売数32位

タイトルからお分かりかと思いますが、いが扇風機さんの小説が発売です!

違法ボールに捕獲され♀妖狐に進化してしまった男の話 FANZA版
違法ボールに捕獲され♀妖狐に進化してしまった男の話 DLsitecom版

イラスト1
イラスト2

「はじめに……新チャンピオン『俊明』選手、おめでとうございます。さっそくですが、今のお気持ちをお聞かせください」
「ありがとうございます。そうですね……ここまで色々ありました。私を支えてくれた友人たち、そして私のために戦ってくれた六匹のマモノたちに、ありがとうと言いたいです」

ある会議場で記者会見が行われている。スピーカーの音をかき消す程のフラッシュ音、主役と思われしき男はニッコリと微笑み、女性記者の質問に応答を繰り返していた。
男……俊明の背後には六匹の様々なマモノたちが立っている。中でも一際目立つのは……。

「なるほど……特に『ヨウコ』を軸として戦いました。彼女との出会いは?」
「はい。キヨカ……いえ、ヨウコが進化前だった頃から出会い、彼女の戦い方に非常にセンスを感じました。
そこでヨウコに進化してもらい、今までと違う身体になってもなお、私の為に努力してくれた事に感謝の言葉しかありません」
「なるほど……では――。

表情を崩さず剣を両手で持ったまま凜々しく立ち、黙って俊明の言葉を聞いていたヨウコ……キヨカの狐耳がぴくっと震えた。
何を言ってやがる。あいつの言っていることはウソだ! 違法ボールで人間の俺を捕獲し、無理矢理進化させた犯罪者だ! 
目の前の記者たちに感情のまま言葉を放ってやりたい。だが、俊明の命令により彼女は口を開く事ができなかった。
マモノはトレーナーの指示をある程度理解できる。だが、人間だった彼女は俊明の言うことを完全に理解し、時には人間の思考力を基にした高度な戦い方ができる。
残り五匹をキヨカを補助するマモノで固めれば負けるはずがない。何故こうなったのか……話は半年前に遡る。

――マモノトレーナー。

マモノと呼ばれる様々なモンスターを収納できる専用のボールで捕まえ育成。指示を出して相手トレーナーのマモノと戦い勝利を目指す者達の事である。
そんなあるトレーナー同士が専用のバトルフィールドで凌ぎを削る。
そこだ! 今だ! 避けろ! 二人の 男の声が飛び交い……片方のマモノが攻撃を受け、ダウンした。

「勝者、清彦!」

審判が両手を広げ、試合を止めた。
ふぅ~。とため息を吐きニッコリと笑う清彦は自身のマモノに駆け寄り、お疲れ様。と一言声をかけてマモノをボールに回収した。
対照的に、対戦相手の俊明は歯を食いしばり、気絶した自身のマモノを静かに回収する。

「ギリギリの戦いだったけど、今回も俺が勝たせてもらったぜ、お疲れさま」
「……あぁ、ありがとう。今回も僕の負けのようだ……お疲れさま」

また負けた。何故勝てない? 何故……? 後二歩……いや、後一歩という所で毎回負ける。

「くそっ!」

一人、控え室で机を叩き頭を掻きむしる俊明の姿がそこにあった。
勝てない。色々なマモノを組み合わせて戦ってみた、色々な戦略を考えてみた。やるだけやった。でも――。

「彼に勝てない。どうすればいいんだ、どうすれば」

清彦と俊明。二人してトップクラスの実力を持つマモノトレーナー。
どちらかが、近いうちにチャンピオンになるのではないか? と話題になっている程である。
だが……俊明がどうしても勝てないマモノトレーナー、それが清彦という男だった。

ナンバー2にはなれるだろう。だが、清彦を倒さなければナンバーワン、すなわちチャンピオンになる事は絶対に叶わない。
マモノトレーナーとして世界一になる夢を叶える為にも、俊明にとって清彦は絶対に倒さなければならない宿敵。
その宿敵に一度も勝てない。その癖、清彦は俊明を最大のライバルだと思っており、決して見下したりはしない。
いっそ罵倒でもしてくれたら、諦めもついたのかもしれないが……。

控え室を後にし、一人帰路につく俊明。
真っ赤に染まる空の下、周囲にはまた明日~。と声をかけあう遊び終えた子供達に仕事帰りのサラリーマンや買い物帰りの主婦が皆、家へ帰ろうとしていた。

ふと、俊明の足が止まる。路地裏にいた少年が一生懸命ボールを投げているのが見えたからだ。
少年はマモノを捕まえようとしているが、猫のような素早い野生のマモノの動きに、少年と少年の小さい狼のマモノは翻弄されボールがまるで当たりそうにない。

「くそー!」
「落ち着こう。まずは動きを止めるんだ、足を遅くする技は?」
「えっ? か、『かげしばり』なら」
「それを使って、動きが止まった一瞬を見逃さないように」

いつの間にか真後ろに来ていた俊明に驚きつつも、こくり。と頷く少年。

「『かげしばり』!」
「今だ! ボールを!」
「えぇい!」

少年のマモノの技で一瞬動きを止めた所を、俊明はすかさず指示を出す。
少年はそれに答えるようにボールを投げ、野生のマモノはボールに捕獲され……動きを止めた。

「や……やったー! ようやく捕まえた! ありがとうお兄ちゃん!」
「あぁ、大事にするんだよ」
「うん! お兄ちゃんのようなトレーナーがいつも近くにいてくれたらなぁ……。う~ん……そうだ! 
お兄ちゃんがボールに入って、僕の手持ちマモノになってよ! まぁ冗談だけどね、ばいばーい!」
「ははっ」

少年の冗談を受け流し、その場を後にする俊明。少年はまず起きることがない冗談を言った。だが……。

「僕の手持ちマモノになってよ……か」

少年の冗談が俊明の頭に強く残る。これがチャンピオン俊明の誕生と……有名トレーナー清彦の失踪の原因になるとは、誰も知らなかった。

一人のトレーナーが空を飛ぶ鳥型のマモノに乗って山を駆ける。
地図と思われしき端末を操作しながら目的地を指さし、マモノに降りるように指示をした。

目的地の広場には俊明の姿があり、空を飛ぶトレーナー……清彦のマモノを見かけると右手を振る。
着地した清彦はここまで運んでくれたマモノに感謝の言葉を述べ、ボールにしまった。

「おっす俊明。どうしたんだ? こんな所に呼び出して、バトルならフィールドでもいいんじゃ」
「たまにはこういう場所で戦うのも練習になるかな。と思ってさ」

俊明があの少年と出会ってから数週間後、彼は清彦を誰もいない山奥に呼び出した。
全く人気が無く、周囲は緑の木々に囲まれ聞こえてくるのは動物の鳴き声と、野生のマモノの鳴き声のみ。
ここに来られる人間は、空を飛ぶマモノを従えたトレーナーぐらいだろう。

「そういう事なら今から準備するから、ちょっと待っててくれ」

俊明に背中を向け、バッグを地面に置きボールを取り出そうとする清彦に……俊明はゴクリ。と喉を鳴らした。
彼の右手に握られているのは、誰もが持っているただの赤の空のマモノボール。

「……準備はいらないよ」
「えっ?」

俊明が清彦にボールをゆっくり投げる。清彦の身体が真っ赤に染まり、全身が掃除機に吸われるかのような勢いでボールに収納され……カチッと音を鳴らした。

――静寂。

つい先程まで男二人が会話をしていた空間は突然の静寂に包まれた。
緊張していた俊明の表情が徐々にニヤケ面に変化し、地面に落ちた『清彦だった』マモノボールを拾い上げると、肩を震わせながらボールを強く握った。

「成功した……やった……! やったぞ! はははっ! 邪魔者は消えた! 僕が……僕がマモノトレーナーの頂点に……! チャンピオンになるんだ!」

拳を突き上げ、声高らかに勝利を宣言する俊明。その声に反発するかのように、彼が握っていたボールがカタカタと音を立て、激しく揺れる。
俊明は改めて周囲を見渡し、誰もいないのを確認し近くの木陰にあるテントへ移動し、振動するボールの開閉スイッチを押し、静かに投げた。
ボンッと音を立て、中からマモノが現れる何度も見た光景。だが、中から出てくるのはトレーナーである清彦という人間の男。
己の身体をペタペタと触り何も異常が起きてないのを確認した後、当然のように激高し俊明に殴りかかろうとした。だが

「止まろうか」

時を止められたかのように拳をあげた状態でピタッ。と清彦の身体が静止した。
トレーナーの言うことの殆どをマモノは聞くようになっている。それすなわち……。

「マモノが主人を殴ろうだなんて、最低だよ」
「どの口がっ……! お前、自分が何したかわかっているのか? こんな事が許されるはずがないだろ!」

煽るようにあえてマモノという言葉を使い、俊明はやれやれと首を傾げる。睨み続ける清彦にボールを向け スイッチを押し、ボールに回収した。

「自分のした事ぐらいわかってる。でも、僕はそれでもチャンピオンになりたいんだ。安心してよ清彦君。悪いようにはしないからさ……。さて、いきなり彼が行方不明になったら世間も騒ぐ。根回ししておかないとね」

激しく揺れるボールを片手に、俊明は小さく呟いた。

時刻は夜の九時。虫の鳴く音、森の植物が風で揺れる音、たき火の音だけが響き渡る人の気配が全くない森の奥で、俊明は六つのマモノボールのうち一つを手に取り、ボタンを押し手元に投げた。

「いでっ! 俊明、てめぇ!」
「外に出るのは二週間ぶりかな? まぁ落ち着いてよ、清彦君」

ボールから出てきたのはマモノではない、人間である一人の男だった。清彦と呼ばれた男は、俊明に殴りかかろうとするも『主人』である俊明の命令に身体が勝手に止まり、激高していた気分が何故か落ち着きはじめる。
マモノボールに捕らわれたマモノは、主人の命令を聞き実行する。もはや人間ではなく、一匹のマモノに成り果てている証拠なのだろうか。

「ふふっ……しかし傑作だね。唯一改造に成功したマモノボールで、人間が捕まるなんてさ」
「くそっ……! 今に見てろ、お前の悪事を全世界に」
「できたらいいね? 今の君は人間の姿をしたマモノそのものなんだ。現に僕の命令一つで動きが止まってる じゃないか」
「ぐっ……!」

で、君を二週間ぶりに出したのは……。と呟き、バッグから何かを取り出す。それは紫と桃色が混ざりあった色調で、刃の部分が白く輝く鋭利な日本刀。
柄を握り、刀を清彦に見せつける俊明。それを見た清彦の表情が徐々に青ざめていく。命を奪われるのではないが、トレーナーだからこそわかる恐怖心が清彦に襲いかかっていた。

「お、お前……まさか」
「うん。コレは『妖狐の霊刀』だよ、僕達トレーナーなら皆欲しがる代物……説明はいらないよね」

これはただの日本刀ではない、『マモノトレーナーなら誰もが一度は手に入れてみたい』。と言われている程の代物『妖狐の霊刀』だ。
人型のマモノに持たせると、ヨウコという人間の女性に金の狐耳と金の尻尾を生やした可愛らしいマモノに進化する。
妖狐の霊刀は当然使い回しが効かない。俊明がこれを売れば、一年は遊んで暮らせる程の金が手に入るだろう。でも何故コレを俊明が持っているのか? 

「今の君はマモノ。それも人型……条件は満たしている、よね?」
「……や、やめろ。それだけはやめろ。おい俊明、考えを改めてくれ。お前のやったことは黙っておく。
だからさ俺を解放してくれ、許してやるから……な?」
 清彦ができる限りの精一杯の説得。だが……俊明の答えは決まっていた。ゆっくりした口調で、それでいて ハッキリと聞こえる声量で俊明は口を開く。

「……命令だよ清彦君、妖狐の霊刀を持つんだ」
「いやだ! やめろ! いやだ!」

悲鳴に近い叫び声をあげ首を全力で左右に振る。しかし両手は剣を握ろうと勝手に動く。
何故こうなった? ただ知り合いに山奥に呼ばれ、バトルをしようとしただけなのに違法ボールで捕獲されあまつさえ、自分自身の身体が全く別のモノへ変じてしまう。
誰か助けてくれ! そんな願いもむなしく、清彦の両手は霊刀を握り、手のひらに伝わる刀の柄の感触が嫌でも現実という事を教えられる。

「(頼む。何も起きないでくれ、頼む……!)」

握ってしまった。でも、これで何も起きなければ、まだ……俺が人間なら何も起こらない。人間なら。
いつしか緊張と恐怖で清彦の両腕がプルプルと震え、顔から吹き出した汗が顎を伝い静かに彼のズボンを濡らし……その瞬間、霊刀が静かに光りだした。
何で光ったのか。もはや語る事ではないかもしれない。『人型のマモノが妖狐の霊刀を持った』という進化 条件を満たしたからこそ起こる出来事。

「あっ……あぁっ……ウソだ、ウソだぁ!」

光が徐々に清彦の全身を包みつつある。これはマモノが進化する時の特有の状態。両手で全身を包むように丸め込み、今すぐにでもそれを抑えたい気持ちになるが俊明の命令により、それすら叶わない。

最初に変化したのは両指だった。男性特有のゴツゴツした指がスッと細くなり、指の長さまで細くなったせいか、小さなモノを握っていたのにやや大きめのモノを握っているような感触に変わってしまう。。
清彦の体格は筋肉質ではなかったが、彼の男性特有のガッチリとした太さの両腕は細くなり、脂肪がついて白く細い両腕に。
両肩がなで肩に、胸が徐々に膨らむと同時に腰周りが急激に細くなっていき女性特有のカーブを描く骨格へ 変化してくと同時に清彦は視界が真っ白に包まれた。
顔が軋む。目が、鼻が、口が、顎が、耳が。痛みはないけれど顔の内側から変わっていく恐怖に。ただなすがままの状態で抵抗すらできない。
横に細かった目がぱっちりと縦に開き、美しいピンクの瞳に黒の縦の瞳孔が刻まれた。鼻が細くなり唇が小さくなり、顔全体が小顔へ変化する。
髪の毛が急激に伸びていくと同時に、顔の両側にあった両耳が完全に消失し、頭頂部から何かが生えて来ようとしていた。
それは根元に毛玉がある狐耳。ヨウコ特有の金色……ではない。銀色の大きな狐耳がぴょこっと生えて、髪の毛の色も根元から銀色に変化し、ガサガサした男性特有の髪質が、サラサラした美しい女性のストレートヘアーへ。
最後に彼の喉仏が消失し首周りも細くなり、首から上の光が消失した。

そこにいたのは、清彦とはまるで違う顔の整った顔立ちの美少女。男なら誰もが惚れるだろう。

徐々に膨らんでいた胸はいつしか重量感があるものへ変化した。骨格も変化し胸を強調するような姿勢を自然ととってしまい、顔を見下ろすと真下がまるで見えない程の大きさの、男を魅了し女性を嫉妬させる程の大きさの胸へ。

お尻が徐々に大きくなっていき、女性の胸のような大きくて丸い、揉みごたえがある脂肪がついた、かつ子供も安心して産めそうなお尻へ。
股間についていた棒が急激にその機能を失いつつあった。彼はココだけは失いたくない。と思ったのだろうかカン高くなった声で悲鳴をあげるも、もはや手遅れであった。
服越しで何も見えないが、棒が消失し下腹部で何が膨らみ……最後に縦に裂けるような感触とともに周りを 包んでいた進化の光が失われたところで『彼女』の尻周りの変化は終わった。
最後に両太ももにむっちりとした脂肪がつき、骨格が内股へ変化し……最後に両足の指すらも細くなっていき変化は終わった、かに思われた。
妖狐特有の一本の大きな尻尾が腰の付け根……尾てい骨から徐々に伸びていく。彼女はせめてもの抵抗、と 腰に力をいれて抵抗しようにも勢いは止まらない。
徐々に伸びていき……気がついた時には数十センチ程度の 大きさのふさふさもふもふした可愛らしい銀の尻尾が一本生えていた。どうやら、その尻尾は彼女の意思で動かせるようだった。
今度はすっかりブカブカになったのに、不釣り合いに胸周りと尻周りが非常に窮屈になった服がねじ曲がっていくように ――新しい衣装へと変わっていく。

ひっ……! と声を漏らす。上半身と下半身が一体化した何かが全身に覆われ、さらに腰周りにきゅっ。と息苦しくなる何かが巻かれ……両足に靴下のようなものが履かされ、最後に靴が両足中指をきゅっと締め付けるモノへ変化し、すべてが終わった。

イラスト3

違法ボールに捕獲され♀妖狐に進化してしまった男の話 FANZA版
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